2009年9月 8日 (火)
破魔な汗
吸い込まれる美
泣く子の宵のシトネを
紡ぐ女
遠くまみえることを忘れ
微かに笑み
取り戻す母胎
稜線の悔恨から
橙色の危うさが
滑り出す時
たしかに月翳り
帳反転する
日差しの前と後ろに
どれほどの葛藤を
見ようとするのか
盆は未だ先
陽は夏の落日
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2009年9月 6日 (日)
成るようになる
雲の流れ
硝子打つ雨垂れの
切ないランダム
必然な自然から
不可避の日常へ
諦めと危うい
涼風のアキレスの
交差
望みはただ
シンシンと降り積もる夏の
紅い雪
それだけが
あなたの救い
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2009年8月31日 (月)
リルラテルネ
唇かすめ滲む血痕
肌の下
体液の沸点へ差し水を
一欠けら
赤く染まる花
紫苑をまとう華
激しく咲いて
妖しく散ってほしい
大輪の花火の哀切
線香花火の色香
終焉までのカイラを
数えきる
自壊の足音は
夏の夜の色彩に
消されることなく
危険を侵す
帰り道
祭りが終わる
一瞬の夏
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2009年8月30日 (日)
傭兵として生まれ
狭間を恋う
孤立を受け入れ
孤独に嫌われる女
無援の蛍火
風を抜け水に揺れ
四季を飛ぶ
怨念を追い
情に身を委ねる手い
未来は等距離なの
呪文はいつか
朝を迎える残夢と
信じる肉体に
老いる
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イチル飛沫の水玉に
上海の紅い月
ヴァジル焚かれる
果汁の回廊
織り成す過失と
贖罪のワケに
なにも求めず
だから見失い
蛇行の快楽は
血脈を赤く
痕跡を青と
想いとどめ
船を性差へとこぐだろう
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2009年4月 9日 (木)
人の世の常なら
美が剣となり得
情が伐となりうる
百年の回帰に
沈む夕日こそ
照り映え しかし
空の青海の青に
携わるミシエルの
落涙に混じりゆく血
肌 骨 因果
あらゆる呪文は
否応なく晒される
負荷に翻弄されつつ
退路に一輪の赤い
椿の花と散りゆく
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2009年4月 1日 (水)
夜明けに降った雨が
地球に吸いこまれる
幾筋もの怨と記憶に
歩みあわせ
シルビウス裂を
創る
結果 残る幻はモンロー孔
女はエロスを炎上しながら俯瞰する
男は無情を剥ぎとられ
転生を笑う
少しずつ性差
溝から回 回廊
柔肌は傷みを
髄液へ撒きながら息を整え
排水はグリム細胞へ
転嫁するだろう
決められた性差
いかようにもなり
なにものでもない
シナプスからの
瓦解
転落でもあり
無情でもある
マザーの落涙
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2009年3月15日 (日)
昨日を消して
明日めたもるふぉーぜ
水槽は振りきり
水位は裸体の果て
羅刹を真似るツブツブの舌禍に
赤いルージュ
咲かせる情念を
剥ぎ 捨て
歩く食らう
抱擁の酔いと
骨格の禁欲
荼毘を前に
在所を知る
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2009年3月14日 (土)
めくるめく狂おしく
愛すること
無に帰結すれば偽り
求めひたすらに
身と心踊り 堕ち
傷を残さず舐める
声音疎ましく
巡る残像を追う
斜陽照らす禁欲の
あざなう甘い虚ろと
赤い枯渇
鋭くナイフは
涙を拭い罪を
刺す
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2009年3月 2日 (月)
透明に近く色が少しずつ
集まり層を
滲ませ無色を恋い
縁どりジネンを溶け
湿潤の涙が宿る太古からの
生まない 棄てない
色彩の危うさを聞き
ひとつ純潔を
落とす波紋に
拡がりを求め過ぎず
池は池のままに
在り
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2009年2月26日 (木)
迷いて先なく
隔てて奈落
裂傷あり紅い結晶の
始まりは
終焉
ロンが翔び月がアカク笑う
そんな困惑からの
セメギ愛
龍の玉杯は
不思議と円く
肉眼を堕ち急ぐ
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2009年2月22日 (日)
舞う翻る天女のスケープ
座す凝視の両性具有
基調の白 連写のオレンヂ
円く型どられる危うさ
線描の意外性を模した時間
すべてパッションから
高速の音階へ
熱情の回想へ
点から線へ
円くシャッフル
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2009年2月10日 (火)
波風たてず
楽しく無事な日々は
おくりたくないと
先の見えない
何が起こってもいい
と願う時間を
過ごしたいのが
ホンネ
ママは悲しむでしょう
許すと受け入れるは
少しちがう
が口ぐせなので
小夜香が仲良いケンカを
さけたいと思う気持ちは
とどかない
平行線の家族に
ママは耐えられない
とにかく見たくない
ドラマのような
現実はいつまで
つづく
という寓話は
どこにある
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2009年2月 9日 (月)
昨日の善が悪になり
善行が悪行へすりかわる
摩訶な日常の失墜
夜更けのドラマの一場面を
おじいちゃんとオコタに入りながら
見ている
親が子を売り
子は時を経て
覚えぬ親と対峙する
子は時を戻そうとして
子となり
親は二度めの裏切りを
絶望的にしかけるからくりは
すでに日常からの
落とし穴で
おじいちゃんはそう
ぶつぶつくりかえすばかり
むつかしいテレビにむかい
おじいちゃんは確かに
悔いている
わたしには
大きな欲はないし
小さな悔いもないから
今日は早く
眠りたい
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2009年2月 2日 (月)
お昼寝がすき
オコタでウトウト転寝がすき
少し眠ってすっきりして
まだ同じ1日が続いてる
夜布団で寝ると1日が終わっちゃう
次の朝がくる
すっきり気持ちいいけども
さびしい
朝の鳥の鳴き声や
ママが台所でかなでる音や湯気は
気持ちいいけど
昨日がいってしまうのは
悔やまれる
せいいっぱいじゃなかったから?
ストレスが残ってるから?
多少の余力と多少のストレスは
良薬だとママはいう
九才小夜香がんばりが足らない
と思う今日でした
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2009年1月31日 (土)
今日は雪がふっています
去年はつもったので
カマクラはむりでしたけど
雪だるまをつくりました
今日は小さい雪で
校庭にもアスファルトへも
落ちてはとけていきます
短い命です
蝉も短いですね
花が咲いているのも
消えてゆくような時間です
ママが言うには
だから愛するの
惜しむことと愛情とは少し似ているのと
長い時間いっしょにいると
小夜香への愛情はうすくなるのかなとは
聞きませんでした
でも逆かもしれません
長くいっしょの方が
深くなるかもしれません
そう思いたいです
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2009年1月29日 (木)
地球を守るため
子供達の未来のため
自然にいいことをしよう
これからをつくっていく
子供達が大きくなった時
地球がやせ細っていたら
かわいそうだものね
ママが遠くを見るような目をして
言ってます
親が自分の子供のことをだけじゃなく
世界中の子供達のことを考えるというのは
すごいですね
わたしも大きくなったら
そうありたいな
地球規模というのは
エコだけなのかな
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1年は三百六十五日
1日は二十四時間
干支は十二
定めの不思議
モバイル的に
リンクの自由でしょ
今年は牛年です
新年にあたり何か願いは
とママがききます
わたしはいつもいっしょです
ママが世界で一番大切
ありがとうじゃなく
ありがとうございます
とCメールでかえってきた
小夜香は少し
ママに近づいた気持ちになりました
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2009年1月26日 (月)
きゅうけい時間に
まどに手をおいて
あごをつけて
校庭を見ています
木がたくさんのびていて
砂場があって
鉄棒があって
上級生や下級生が
ドッヂボールをしたり
馬乗りをしたりしてます
プールもあります
夕日がさしてきました
一年生の時やもっと小さかったころを
ところどころ思いうかべます
でもその前の赤ん坊のころは
思いだせません
頭がはったつしてなかったか
心が形になってなかったか
もしかして
まだ言葉がしゃべれなかったかもしれません
赤ん坊のころを思っても
校庭の夕日の中を
雨がザァーとふっているような気分です
さあ次は
大好きな国語の時間です
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2009年1月12日 (月)
国語の時間はたのしいです
和彦くんは立たされてますけど
~思い出~と~思い出す~は
ちがうんだって先生が言ってます
秋と冬くらいちがうのかな
思い出そうとすると苦しくて
ぼやけたままの時があります
それは思い出したくないって
体も反応してるんだよって
先生が言います
ママに聞いてみよう
霞がかかったら
次はきっと晴れるね
そのあとどう思うかが
純粋さの答え
ふ~んわかんない
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2009年1月 1日 (木)
朝まだ早い
上弦の月
切り絵から
朱に移る冬空に
現れ消え去る
エロスの化粧
ひき急ぎ頬まで
濡らす炎上の紅
ルージュの恋慕は
欠けゆく月を追い
零れつづける
指の間がまた
遮光をかざす
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2008年12月16日 (火)
雲がはやい
朧月のみえ隠れに
子守唄が流れ
時間が止まる
飛ぶことない
記憶をくぐもる
拒絶はラシャの滝
後悔はある
瑞穂にシブク
生命のアエグ 調べ
流れる語り部の心音
森があり 記憶が過ぎ
幼心が掬う水に
小さな指は傷口を
絆と呼べと
喜びは何処にでもあり
どこにもない
在所を
越え
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2008年12月15日 (月)
恋慕の花びらが加速する
蜜にひそかに
そして危うく
日常を海へかえし
守るべき喜びに
また 負ける
また 愛せる
あたりまえのように
守る 異国の心中
想いの遮光
ただそよぐ風が
ニビイロに 匂う
ばかり
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2008年12月14日 (日)
蘭の花たちこめ
匂いゆらりゆらり
蛇香 睡魔 水脈
租界の霧雨は冷たく
耽美
彼女に罪はなく
彼に意図 無論なく
表裏ない哀しみに
支えられ
突きすすむしかない
滅亡の華は
赤く
散る夢を
抱いて
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2008年12月 8日 (月)
微熱に救われて
もうろうとする
肌の張りを滑る楕円の
したたり
乱反射する
具象と振幅
確かな模倣は 等しく消へ
少しずつ 少しずつ
待てない
歪曲の そして
不具合な戸惑いが
無為そのまま
活かす
美しい嘘の
始まり
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2008年12月 7日 (日)
硝子越しに
見果てぬ外界を
手繰り寄せ
馳せる思いに
遮光さへ
ひとかけらひとかけら
崩していく 凪の
あいまの予見
未明の終焉へ
訣別を 選ぶ
季節の始まり
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2008年12月 5日 (金)
鬼火 荼毘の音
暗天にたちあがる
鈍くほの暗い紫
パチパチ分裂する
履歴の根源を
求める途はない
隆起した肩に
目を落とし
星のない夜を
徘徊する
鬼の未来は すでに
水面へとけこみ
流れは速い
荼毘の魔
より蝙蝠がひとつ
飛びたった
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2008年12月 4日 (木)
季節の移り香の
あいまを
くぐもって
蛍が落下する
鈍い芳香を
放ち ゆらぐ
自覚は無くエニシも無く
慈愛のように堕ちる
追わず 追われず
そのまま
人となり
女となり
朧な帯はゆるく
黒髪の先へ
蛇香を宿す
熱 一輪
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2008年11月23日 (日)
風が巻く
海の風というより
地下の揚羽 蝶
揺らす肌 刺す燐粉
黒の紋章 あざとさの残り香
芳香の震えるよりどころなさに
裸体の嘘を
添える あなたは
因果を 捨てる
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2008年11月16日 (日)
臓腑闇夜遅く忍び入る
切っ先に
残された罠
もののけからの諸行
曼荼羅の振る舞い
しどけなく降る
幼心の予感と
純白の嘘
蛇香を光る刀が
射し込まれ
我に還す
今は やはり
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白い肌赤く厚い唇
丸い鼻孔
哀しみを染み込める
道化師に素顔を ね
ピエロになる 演じることに
時の巾はない
金魚の貼り付いた
水槽がそのまま
草子 江戸 浮世絵の
艶 世俗の
術の定めに
紅のときめきこそ
失われ
た 闇
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酔い宵であり
ピエロのpcpまま
金魚の囀り
干支とそう
江戸
浮世絵を楓
画きたい
情景の念
咽喉の呪い
だから
明日 壊れる孤独
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