旅行・地域

2009年8月30日 (日)

つづら折り燃え

Pa0_0145_2 内ポケットに眠る

自慰を両手でそっと

故郷へ

季節の交配を

感じさせる微妙な

ためらいも

子守唄へ返そう

夏が来るまえに

去来の理由を聞かず

邂逅の意味さへ知らず

唇をひらけば

なに嬉しかろう

童子泣くよ

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2009年2月16日 (月)

カスバ

Sh350086 笑ってくれ

地中海の青

泣いてくれ

海の向こうの使徒

悔やむことない史実

省みない結実

踏み惑い

押し返されることない

月下のアルジェ

闇は底なく果てなく

鈍色の薔薇一輪が

綻びを隠す

アルジェの落涙

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2009年2月13日 (金)

ヴェネチア

Sh350085 綾取られ原色

円生み水脈

隠しきれない表裏

呑みほす水位への紅梅

なだれ込むすべては

真如の底へ明るく

森閑とした雨垂れに

似る羅漢は

横滑りの時差と無の明るさ

ヴェネチア

回想の片ら

グラスへ堕胎を念じ

朽ち果てていく意識を

微熱へと化粧しはじめる

いざないアミ―レ

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2008年11月23日 (日)

シンコペーションの気配

Pa0_0024 似非私的人形が

泣いて笑って

繰り返して

何ほどの痕跡

傷跡を舐める

ざらつく舌を

したたる 意味を

取り戻そうと

する 肌合いは

冷めず 羅となる

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2008年11月 3日 (月)

独り 華

Sh350028 桜が多い時

楓が多い時

似た景色になる

季節の移ろいだから

そう

花も自然も孤独を

嫌うんだろう

でも

離れたところで

一輪震えるように

佇む華が

切ない

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散歩道

Sh350029 空が落ちてくる

気配にザワッと

樹木が花弁を揺らす

下から見上げる葉裏の

透けていく

様がここちいい

傍らを流れる川面が

過ぎ去った夢を

すべて運ぶ

いつもの鴨の

家族は今日

いない

またひとつ

花びらが

水脈へ落ちた

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