2008年12月22日 (月)
精進おとしの
酒にいつのまにか
酔い つぶれ
巡る訣別の回想の
途切れの端を
拾い 逢わせ
捨てて また
荼毘に酔う
明日はない分かれの
繰り返しを
残った他者が
希う 約束は
また実を結ぶ
蓮華草
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2008年12月20日 (土)
情枯らしの蛍
冬に舞う
粉雪 横に滑り
音の無い関係を
紡げない
もどかしさに生きる
恥を
呑みこんでは
未練を縁を
ひとひら
脱ぎ棄てる
月光に照らされ
戸惑いを濡らす
軌跡よ
哀れ ともしび
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2008年12月19日 (金)
曇り硝子越し
運河の色は
鈍色の冬を越へ
雪洞の先
灯消さぬよう
唄うのは 想いの
果て 芙蓉の清算
明日はカラビナ
坂は画面を
切り崩す
白い雲はあくまで
昨日の空を
棄てられず
忘れられず
和音静かに
哀しいオルゴオル
小樽の運河
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2008年12月18日 (木)
芙蓉の森にしぶく雨
落ち重なり匂う
腐葉
水たちこめ色彩求め浄化の途
絶へ
失い 堕ち 倒れ
すべて幕を
虚無へ還す ぬくもりは
哀しみのはづなく
ただ雨に打たれ
朽ち果てたい
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2008年12月17日 (水)
天使は悪魔
悪魔は天使
朝焼け遅い
冬のはじまりで
めぐりあわせが
ときめきを越え
結実をほぐし
遺恨を渡す
明日の悪魔
切り絵の天使
シャンバラは彼岸を
呪いは母性を
すでに忘れ
捨てられる
闇はいとしく
眠りにつき
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2008年12月16日 (火)
雲がはやい
朧月のみえ隠れに
子守唄が流れ
時間が止まる
飛ぶことない
記憶をくぐもる
拒絶はラシャの滝
後悔はある
瑞穂にシブク
生命のアエグ 調べ
流れる語り部の心音
森があり 記憶が過ぎ
幼心が掬う水に
小さな指は傷口を
絆と呼べと
喜びは何処にでもあり
どこにもない
在所を
越え
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2008年12月15日 (月)
恋慕の花びらが加速する
蜜にひそかに
そして危うく
日常を海へかえし
守るべき喜びに
また 負ける
また 愛せる
あたりまえのように
守る 異国の心中
想いの遮光
ただそよぐ風が
ニビイロに 匂う
ばかり
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2008年12月14日 (日)
蘭の花たちこめ
匂いゆらりゆらり
蛇香 睡魔 水脈
租界の霧雨は冷たく
耽美
彼女に罪はなく
彼に意図 無論なく
表裏ない哀しみに
支えられ
突きすすむしかない
滅亡の華は
赤く
散る夢を
抱いて
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翻弄されて
上海の赤
信じて歴史の抗い
私が私であるゆえはなく
無縁の闇は
更に魔都を
塗り込める
艶美な描写と
端麗な被写体だけに
赦される
メリーゴーランドは
加速の末に
円を堕ちる
塗らないと
決めたルージュを
ひく手が
情愛を
遠ざける
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2008年12月13日 (土)
運河をなめる
風が波動を
ひとつ帯び
ひとつ消え
黒い波間が
肌を渡る
傷口を忘れようと
なくした絆を
もう一度
なくしても
みえ隠れする
雲間の三日月より
近い禁裏は
とどかない はず
もなく
修羅は手の内を
さんざめく
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2008年12月12日 (金)
雨が止んで
連鎖する理
虹色がうまれる
グラディエイション
からの隔たりに
馳せる想いより
残してきた
孤独を抱き寄せる
負の連鎖
異端からの
始まりが
うみおとす
意味を切ないと
受け止めず
そしてのみ込まず
またシトシト小雨を
臨む
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2008年12月11日 (木)
光の背任 闇の疾走
蜜月よ先に
着床
するはずのない
出会いを装う
驚きと不信を
サイナムD@JA
純粋は被写体
呪縛はワクデキ C
月下の崩壊は
抱擁を遥かに
感じ ながら
紡ぐ微妙な
あざとさ
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2008年12月 9日 (火)
花乱れつづけ
結実
血脈流れつづけ
華子
叶うなら
梨花 変わらずに
とどかぬ願いの一片を
口にふくんで
踏み出す 幻への倒錯
身の内に張りつめる
雨音が
しとど打つ日 憂いより
望むのはただの眼差し
欠けて三日月
曳いて寂静
夜みる夢はあざやかな
惑いとなり
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2008年12月 8日 (月)
微熱に救われて
もうろうとする
肌の張りを滑る楕円の
したたり
乱反射する
具象と振幅
確かな模倣は 等しく消へ
少しずつ 少しずつ
待てない
歪曲の そして
不具合な戸惑いが
無為そのまま
活かす
美しい嘘の
始まり
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2008年12月 7日 (日)
硝子越しに
見果てぬ外界を
手繰り寄せ
馳せる思いに
遮光さへ
ひとかけらひとかけら
崩していく 凪の
あいまの予見
未明の終焉へ
訣別を 選ぶ
季節の始まり
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祭りはおわり
幕はひかれ
手をとりあった
純粋は
どこへいく
金魚は娑婆気
化粧はひかえめ
それで いいはづ
あなたの海馬の
呈によると
でも 夜は速く
刻は忍ぶ
明日は 多分
夏に 降る
雪
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紫苑の月
無為の片鱗
切ない欲情
すべてを切り裂く
きみの位置
傷みは望みより低く
快楽は破綻より遥かに
蝕む
摂理の翳り
花は華でなく
薔薇は棘を帯び
人は人と思う
明日はいつか
来る
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2008年12月 5日 (金)
鬼火 荼毘の音
暗天にたちあがる
鈍くほの暗い紫
パチパチ分裂する
履歴の根源を
求める途はない
隆起した肩に
目を落とし
星のない夜を
徘徊する
鬼の未来は すでに
水面へとけこみ
流れは速い
荼毘の魔
より蝙蝠がひとつ
飛びたった
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2008年12月 4日 (木)
女人鬼子 母神
胎児 慈しみの風
ふいごの二歳
茗荷谷と白山の間を
風神がイデア
先へ雷神が露見
魂を数えながら
慈悲はとぎれとぎれ
無償の芳香を
捜し求め 果てて
そして 果つ
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季節の移り香の
あいまを
くぐもって
蛍が落下する
鈍い芳香を
放ち ゆらぐ
自覚は無くエニシも無く
慈愛のように堕ちる
追わず 追われず
そのまま
人となり
女となり
朧な帯はゆるく
黒髪の先へ
蛇香を宿す
熱 一輪
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2008年12月 2日 (火)
銀杏返しに
小雪を添える
点々としたソクセキ
粛々と 象形
描写のなせる
繋がりと拡がりの
破談へ
躓いてしまう
脳髄の傀儡を
塗り潰すこともせずに
再び枯葉は揺れる
雪は白さを増す
なにもかも
向かう先は
結晶の
原初
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